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2009/01/23 UPDATE YOSHIMIO

"光"から派生した、さまざまな表現たち BOREDOMS

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MORE DETAIL

CD

なぜ"YOSHIMI"でなく"YOSHIMIO"なのか。
「いっつもメールで(署名の)"YOSHIMI"の後にペケ(=×)3つ書いてたら、"ヨシミックスクスクス"って言われて、それがすごく嫌で。愛を込めてペケを付けてたのに。で、丸にしてみたんよ。そしたら自分で間違えて"ヨシミオ"って読んでて(笑)。あ、これはなんか芸者みたいでいいなーと思って」(YOSHIMI談)

そんな背景から"YOSHIMIO"名義となった07年の『yunnan colorfree』に続いての2nd『BOR COZMIK』は、ボルネオが舞台。中国奥地の雲南から今度はマレーシア奥地の密林地帯へ。ボルネオ島はマレーシアの首都・クワラルンプールからバス+船で計5時間半もかかる、世界で3番目に大きい島。YOSHIMIは家族旅行で現地を訪れ、東京都の何十倍も広い原生林の残っているジャングルで、膨大な量のバイノーラル・マイクによるフィールド・レコーディングを行い、その音源が『BOR COZMIK』の元になったというわけ。

冒頭で、現地集落でのデモンストレーション演奏に彼女がエディット参加した歌入りのトラックがフィーチャーされているけれど、ほとんど原住民と一体化しているところは、さすが。区別できない。しかしさらにすごいのは、くっきりと虫の羽音まで聞こえるほど立体的なジャングルそのものの音。無数の昆虫や動物、もしくは植物が風などで揺れる音も入っているのだろうが、絶え間なくざわめく音、音、音の群れがひとつの広大な音響ストリームと化し、やがてその中に金属系も含むパーカッション類の音色が密やかに入っていく様は、玄妙で、生命の質感が圧倒的だ。しかもそれと同時に騒々しいはずなのになぜか静寂も感じさせる。静かなノイズ。完全防音の無音状態で人は心理的・生理的に多大なストレスを負うという話を聞いたことがあるが、このジャングルの音はそうした密室状況と真逆の、音響快楽としての原点を想起させる。

アコギが何かの合図のように鳴らされるとジャングルは消え、今度はさざ波が打ち寄せる。波音とともに風に吹かれたようなテンポでカラカラと鳴るパーカッション音、そしてアコギ。ジャングルでの静かなノイズの次には波と風、アコギの間(ま)による静寂が訪れる。音と音の狭間、隙間にある静寂。『BOR COZMIK』はふたつの静寂によって、YOSHIMI個人の、そして人すべての音響快楽としての文字通り"SUPER ROOTS"を捉えているのかもしれない。

(石井孝浩/フールズメイト)

GOODS

マイク・ミルズ、エレン・フライス、 YOSHIMIOの3氏から寄せられた「光について」のテキストに、ビジュアルとサウンドを追加したアートブック。知る人ぞ知るスイスの出版社Niviesによる印刷物をホッチキスで留めただけの"zine"形態で手がけられた本誌は、見た目こそ簡素であるが、どのページにも高いクリエイティビティが発揮されていて重厚さを感じさせる。手元に置いているだけで、心豊かになれる至高の一冊。

about COSMIC WONDER

アーティスト・前田征紀氏が手がける表現活動の総称。
ナチュラルなカラーと独特なフォルムを基調としたファッションブランドをはじめ、マーケティングを度外視したアグレッシブなプロダクト群は、世界でも常に注目を集めつづけている。そのブックプロジェクト部分を担うのが、"COSMIC WONDER FREE PRESS"である。
■COSMIC WONDER : http://www.cosmicwonder.com/


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